その眼差しの彼方まで

アイドルと音楽と日記

240906:旅

この2週間でふたつの旅行をしておりました。ひとつは高校時代からの友人たちと、ひとつは用事を終えたあとの弾丸一人旅。一年前に一人で一週間行きたいとこに行きまくった旅をやってからは関東を出ていなかったので、とても楽しかったです。

 

家族以外の他人と旅行するのは、修学旅行以外では初めてだった。この枠組み(?)は卒業してからも年に2~3回は会う仲で、それなのに喋ってるだけで楽しいからちゃんと出掛けたことはほぼなかったのだけれど、今回ようやくちゃんと都合をつけてみんなで旅行をした。

子どもの頃からの人間関係って、歳を重ねるごとにその大事さに気付いてくるみたいなところがありませんか?わたしだけでしょうか。高校にいた頃から仲は良かったとは思うのだけれど、決してお互いにとってベストフレンドというわけではない。それでも卒業してから改めて、こんな関係はもう二度と手に入れられないだろうことが身に染みてわかって、大切にしなきゃいけないものだとそれぞれがちょっとずつ思うような関係になってきたような気がする。育ってきたというか。人間関係ってちゃんと選んでいかないと繋がり続けないんだなと、最近になってようやく分かってきた。

 

明確な意思があってそうしていたわけではないのですが、この上半期はびっくりするくらい人と会っていなかったので、今後はある程度気を付けたい。少なくとも意識しないとずっとひとりでいられてしまう。

ひとりでいるのが好きだし、得意だけど、やっぱりある程度ひとと関わりたいな〜と思っています。だからインターネットやってるみたいなところはあるし。わたしは他人に影響を与えたくない気持ちがまあまあ強くて、同時に他人に頼るということがよく分からなくて、そういう人生を20年ちょいやっているんですが、20歳あたりからこのままじゃダメだと思い他人に頼ること、ある程度図々しくあること、ダメそうなときはムリだ〜ということ、とかを意識してやるようになってきた。2年も経ってないからまだまだだけど。

他人に影響を与えたくないほうはそこまで変わってないけど、こっちもちょっとずつビビらないようにしていきたいです。他人から影響を受けるのは大好きなんですけどね。受け身でありたいだけかもしれない。自分のやることに自信を持ちたいし、自信を持つための地力をつけたい。日光東照宮で引いた御籤に「他人は助けになりません。自分の知恵と意地をもってひとり目標に向かう心がけが必要です。」と書いてあり、まあ確かにね〜と思うなどしました。他人は助けにならないかどうかは置いといて。

 

弾丸一人旅のほうは元々札幌で丸2日用事があり、札幌まで行くならついでに前から行ってみたかった宗谷岬と利尻に行くか〜と思って諸々手配しきったのが1ヶ月くらい前?それからは本当に行くのか?みたいな気持ちがあり、当日稚内行きの夜行バスに乗るまでちょっとドキドキしていた。なんでだろう。

宗谷岬も利尻も行ってみたらどう思うんだろうとか、とんでもなく遠くに来ちゃったなとか感じるのかなとかいろいろ自分の感想を先回りで想像していたのだけれど、行ってみたら自分が辿り着いたことそのものには特に何も思わなかった。宗谷岬も利尻もほかに観光客がいっぱいいて、利便性が高いとはいえなくても交通は整っていたからかもしれない。

宗谷岬から戻って稚内で少し昼寝してる間に雨が止んで、船に乗る頃にはすっかり晴れていた。フェリーのデッキで大好きな曲をヘビロテしながら夕焼けを見たときは最高の人生だ〜と思った。中高生の頃は25歳くらいで人生が終わりになって欲しいと割と本気で思っていたけれど、20代になってからの方が人生は楽しいし、まだあんまり終わって欲しくない。大人は好きなところにひとりで行けて楽しい。

利尻は、私が好きな作曲家、ボカロP(なんて書いたらいいんだろう)であるじんの出身地らしい。もうご家族も住んでないらしいし、いつまで住んでたかは流石によく分かっていないけれど、とにかく利尻で育ったのは事実らしい。

利尻島の現在の人口は4200人だが、近年人口減少が加速しており、子どもの進学に伴って家族で島を離れてしまう例も少なくないらしい。観光周遊バスで島を一周している間も老人養護施設をいくつも見掛けたが、当然学校の数より多かった。じんが島を離れた十数年前と今の景色はだいぶ違っているのだろう。

島にいる間は結局あまり時間が無くてステラとT.A.O.しか聴けなかったな。そもそもじんにとってこの島がどんな存在なのかもよく分からないし。わたしは他人の曲を私小説として聴くのはできる限り避けたいと思っているし、実際できる限りやらないけれど、島で後日譚を聴く気にはならなかった。そういえば、自然の中にぽつぽつ人が住んでいるような場所には公園ってないんだな。札幌の住宅街ではいくつか公園を見たけれど、島ではひとつも見掛けなかった気がする。

他人にとってのわたしのまちは、そのひとにとってのわたしのまちでしかなくて、わたしが同じ座標に行ったとてわたしのまちにはなり得ないんだよな。当たり前のことだけど。

 

利尻には結局18時間くらいしか滞在しなかったものの、ゲストハウスで知らない人たちとおしゃべりしたことも含めてとてもよい思い出になった。またそう遠くない未来に行きたいな。本当にいいところだった。旅行そのものの思い出はまた別でまとめたいな。どうしようかな。

次はどこに行こうかな〜。ツイッターに上げてない写真も割とあるのでどっかで載せたいな。