その眼差しの彼方まで

アイドルと音楽と日記

冬季うつ・風花雪月・iPad・夜明けのすべてとエンタメの魔法

5・7・5・7・7(字余り)

 

冬季うつ

皆さん調子はどうですか?元気ですか?私はね、全然ダメです!ガハハ

メンクリ行くのが無理なので診断は受けていないが、過去7年でこの季節に調子が良いと感じたことがないので多分冬季うつだと思います。今年は切迫したタスクが少なく、自分のペースでどうにかできることが多かったため、例年よりはマシな感じでいられている。去年は本気で退学を覚悟したように、冬はいつも将来の不安でいっぱいだが、今年は先生に恵まれたのでマシです。来年の春以降のことは今は考えられない。

毎年、11月くらいになって日照時間が減って気温が下がると、どうしようもなくなる日が増える。春でも夏でもそういう日はあるのだが、比較的無理が効くのに対し、冬は無理ができなくなる。年間を通して1週間のうち1~2日確定でダメだとして、残りの5日は使えるエネルギーが夏より少ない。家にいると布団から出られないから、単純に作業に充てられる時間も減ってキャパシティも小さくなる。3月くらいまではいつもダメで、5月くらいからはまあまあ普通に生きられるようになる。暑いのも得意じゃないけれど、冬は特別なことがない限り動き回れない。東京の冬は寒い。

授業は大学にたどり着きさえすれば受けられるし、アルバイトも責任感が強すぎるので基本は行けるけど、家に帰ると人の形が保てない。私を動かしているのは責任感のみで、責任感を抽出したらドロドロの物体しか残らないのかもしれない。とはいえ大学でどうにかなるのは授業だけで、提出物の類が本当にキツくなる。今期は9割出席してリアペの質問も結構書いた授業の期末レポートを出さなかった。自分で自分が恐ろしいし、自分が一番引いている。アルバイトは勤務時間と学生という立場に発生するハードルの低い有限の責任がすごく楽で、家にいても結局布団の中だから働いた方が気楽だったりもする。

 

風花雪月

冬季うつがトップスピードになる前の昨年末、ファイアーエムブレム風花雪月を買った。私が唯一チャンネル登録している(こういうの多いな)ゲーム実況者であるジャック・オ・蘭たんが過去にプレイしていて、その実況動画を寝る間も惜しんで視聴した結果、自分もやりたくなってしまって買った。めちゃくちゃ面白くて、全4ルートあるうち3ルートはクリアし現在4ルート目を攻略中である。4ルート目をクリアしたあともやり込み要素がたくさんあるし、絵も描きたくなっているので当分はハマっていると思う。

風花雪月はシナリオ自体面白いし、キャラクターも魅力的だが、2019年発売にしては倫理観がしっかりしているのが安心ポイントだ。欧州の中世をベースにしたファンタジーだけど、女も男も戦うし、嫡子になれるし、女女あるいは男男でのペアエンドもある。キャラクター同士の親密度をあげると彼らの会話がみられるのだけど、明文化はされていないキャラクターのセクシュアリティのようなものがうっすら読み取れたりするし、それが割と多様にみえる。開発時点で平成だったことを考えると、結構気をつけているなと感じる。人種や身分、貧富からくる差別の描写もあるが、メインキャラクターだけでも24人を超えるなかから立場も属性もさまざまな彼らの考えと葛藤が読み取れるのがおもしろい。戦争と為政についても同じことがいえる。

特別に好きなキャラクターはDLCに登場するユーリスなのだが、普通に…普通にカッコイイ。顔が好きだしもちろん性格もいい(何の告白?)。ハピちゃんも好き。実際にいたら仲良くなりたいタイプだけど、私は先生と違って貧弱で2人とはお近付きになれないので、ゲームの世界を通して彼らを愛そうと思う……。

 

iPad

ずっと欲しいなと思っていたもののなかなか踏ん切りがつかなくて、ようやく買った。1週間前くらいに。今のところYouTubeが大きい画面でみれてお絵描きが気軽にできるちょっと重い板くらいのポジションだが、勉強にも使えそうなのでいろいろ試していきたいところ。

絵については中学の頃は結構描いていたんだけど、高校進学してバカクソ忙しくなり、パソコンを立ち上げるのも紙と鉛筆用意するのも面倒になり、結果6年以上ほぼやっていなかった。それが今のところ毎日ルンルンでお絵描きですよ。当然画力は足りないけど、認知特性的には脳内で画像が飛び交っていることがほとんどなので、どうにか人に伝わるくらいになれたらいいなーと思っている。とりあえず手と足、解りたい……。ポケモンと風花雪月を描きたい…。カゲロウプロジェクトの同人誌用に7年温めてるネタをどうにかしたい…。

 

夜明けのすべて

映画鑑賞に対する精神的コストがデカすぎて映画は全然観れないタイプなんですけど、映画撮ってる友人に去年「ケイコ 目を澄ませて」を勧められた。池袋の小さい劇場で観てすごく良くて、いつかこの人の作品に元々好きな俳優が出演することがあったらいいなあと思っていたんだけど、思ってた100倍実現が早かった。

結局三宅監督の作品は「ケイコ」しか観ていないけれど、この人の撮るものなら間違いがないと確信した情報解禁日が懐かしい。本当にずっと楽しみにしていて、私が公開日に観ることってほぼ無いのに、わざわざ2/9は予定を空けて朝から観に行った。

映画の感想文を書くのが苦手なのでポロポロした感想はTwitterでねということにしますが、膨らみまくった期待を軽々こえて、一生大切にしたいお守りのような作品だった。フィルムの粒が描くぼんやりとした光と、生活の空気をそのまま切り取った音の設計が好き。街の撮り方が好き。

 

エンタメの魔法

2023年の下半期は、私の愛するエンタメの魔法が尽くこぼれ落ちていった日々だった。アイドルの魔法は、責任を果たされない場では効き目がないのだと実感した日々だった。

9月と10月の会見よりも、ファンクラブ向けに配信された新会社についての動画の方が何倍もキツくて、結局自分のことしか考えていない自らのことも嫌になったけど、その1億倍はこの会社の経営陣がどうしようもないので、なんかどうしようもなかったな。アイドルの魔法は、アイドルとファンと社会それぞれがすべきことをしてから成り立つのだと身に染みた。

 

アイドルを経営陣に入れて彼らの魔法をファンの情緒の操作に使っていること、自らが決めた1ヶ月という期限を破り、それに対して何の続報もなかったこと、ようやく出した知らせではファンに対して箝口令*1を敷こうとしたこと、新しい会社の名前をファンから募集したこと、新しいショップの名前、ファンに対する行いだけでも許せないことが多すぎた。上記のツイートのように、もう私は彼らにとって招かれざる客になってしまった。もうそれでいいし、会社に対する期待は大小含めて全て打ち砕かれた。

あの動画の配信後、喫茶二十世紀も行ったしえび座も行った。彼があの立場にいることが心底残念でならないし、愛と悲しみと苦しさがぐちゃぐちゃになったまま、アイドルの魔法は解け始めてしまった。アイドルのことは好きだから、アイドルのオタクでいるけれど、もう、ジャニーズという名前にどんな名詞が代入されたとて、事務所単位で愛せるものはほとんどなくなってしまった。彼らのつくるものが変わらず好きだけど、以前のような姿勢ではいられなくなった。

しずかなインターネットで書いた通り、事務所の一連のあれこれを含め旧J事務所のオタクとして考えてきたことの記録として、このブログの一部の記事をZINEにする予定です。入手にハードルを作るため紙で刷るつもりだけど、ほとんど未定です。一応収録予定の既存記事や、公開していない日記などは若干体裁を整えてあるものの、詳しいスケジュールは新会社なるものが本格稼働してしばらく経ってからになると思う。普通に次の秋になりそうな気がします。欲しいと思ってくれる人がいるのかわからないが、また報告します。

 

 

アイドルオタクとしては、テレビは見れないしラジオも2回に1回は無理だし雑誌を買うのもYouTube観るのも曲を聴くのも無理な感じだが、これは定期的にくるやつなので、特に何も考えずまた摂取したくなるのを待っている。当分はボーカロイドやゲームを中心に、冬をやり過ごしたいと思う。そんな感じです。

最近文章が書けないので、軽い日記でした。

*1:結局すぐにプレスリリースも出たので本当によく分からなかった。箝口令をやれると本気で思っているのなら、被害者に対する誹謗中傷をやめろと同じ口で言うべきだろう