その眼差しの彼方まで

アイドルと音楽と日記

〈担当〉の検討/3年かかってSexy Zoneを選んだ話

アイドルオタクらしい生活を始めて4年目、今更になって〈担当〉という概念に悩まされている。

現在の私は、SixTONESそして田中樹のオタクであり、並行して他のグループも見ているし、事務所外のアイドルを見ることもあるし、二次元オタクでもある。好きなものは多いが、今オタクとして名乗るときに最初に出てくるのは「田中担」だろう。

〈担当〉あるいは〈自担〉という概念に今頃ぶつかっているのは、決して田中のオタクとしての何かが揺らいだわけではない。それとは別のところで、Sexy Zoneを私にとってどの位置に置くべきかを検討している真っ最中だからである。

 

そもそもよく考えると、田中樹とSixTONESを選んだ経緯は鮮明に記憶しているが、自担という概念をどのように定義したのか覚えていない。更に、好きなアイドルを自担と呼ぶことに対して、ある時期までは抵抗があったはずなのに、いつの間にか検索除けとして「自担」と呼ぶようになっていた。私の自担が田中であることは、私と、少なくともTwitterのフォロワーにとっては共通理解として機能してしまっている。文脈とフォロワーに甘えたTwitterをやっていることを、この場を借りて反省します。

 

〈好き〉の定義

わたしの「好き」は自分で選ぶものだから

あなたを好きでいたいっていう 願いの言葉で意思の言葉だから

仲谷鳰やがて君になる」8巻 第44話 夜と朝

「好き」って 誰かを特別に思う気持ちって ある日突然どこかから降ってくるようなものだと思ってたんです

自分ではどうしようもないような 出処のわからない大きな気持ち

でもわたしの「好き」はたぶんそうじゃなくて

自分で選んで手を伸ばすものだったよ

仲谷鳰やがて君になる」8巻 第40話 わたしの好きな人

これは私の人間関係バイブルのひとつ「やがて君になる」に登場する一節だ。恋愛感情のことがよく分からなかった私にとって、〈好き〉を定義してくれた、大切な言葉である。

私はガチ恋勢ではないが、「やがて君になる」が提示した〈好き〉は、恋愛以外の〈好き〉についても拡張できると考え、まとめたのがこのエントリである。

rspp.hatenablog.jp

 

ここから、これまで私が出会ってきたアイドルと、彼らに対する「好き」を検討してみる。

 

たとえば、テレビで観ていたあの人たちのこと

テレビっ子だった。小さい頃から嵐とTOKIOの番組が大好きだった。音楽番組もよく観ていて、何かの番組で嵐がtruthを披露したとき心の底からわくわくしたことを、そのときの自分とテレビの位置と画面と、すべてセットで覚えている。この3年で得た知識から考えるに、恐らく幕張から中継されていた。当時の嵐ファンに聞けば何の番組か分かりそうである。テレビに映ったテロップを指さして、親に「truth」の読み方を聞いた。パフォーマンスが大変気に入り、「truth╱風の向こうへ」をTSUTAYAで借りてもらった。再生していたらtruthじゃない知らない曲が流れてきて衝撃を受けた。小学校に上がってからの休日は、同居していた祖母のテレビを陣取って、丸一日嵐とTOKIOのレギュラー番組の録画を消化することに徹していた。バラエティ番組を観る熱量については、一生この頃に勝てる気がしない。

一度だけ誕生日に嵐のコンサートDVDを買ってもらったけど、自分がコンサートに行くという発想はなかったし、それはもう少し歳を重ねて周りの女の子たちが親と一緒にコンサートに行くようになっても同様だった。嵐とTOKIOは、テレビの中の面白い人たちで、歌もかっこよくて、すてきだと思っていたけど、今の私にとってのアイドルとはちょっと違っていた。しかしこれも私にとっては大事な「好き」だった。

余談だけど、2019年の秋に初めて嵐のライブに行った。序盤のC&Rで櫻井さんにずっと待っていた、ようこそと言われてボロ泣きした。-2019のカウコンを観て、どうしても行きたくなってファンクラブに入って申し込んだけど、直後に活動休止発表があったこともあり、余計に申し訳ない気持ちで東京ドームに足を踏み入れた。大事な周年コンサートで、初めて来た人を、しかもこんな子どもを歓迎してくれるのか。アイドルのポップさを知ったのは、間違いなく5×20における櫻井翔の煽りだった

 

たとえば、人生で初めてのアイドルのこと

テレビっ子生活を続ける中で、のちに人生ジャンルとなる「アイカツ!」に出会った。アイカツ!の主人公である星宮いちごは、私にとって人生で初めてのアイドルで、10年経った今でも私の中で燦然と輝き続けている。

星宮いちごがどんなアイドルか、文章で表現するのは難しい。絶対的な太陽、ずっと好きだと確信できる存在。彼女は誰かによって作り出された実在しないアイドルだからこそ、10年ずっと私にとって最高の偶像であり続ける。寂しいことを言えば、彼女と私の世界線は交わらないから、私の選択は必要なかった*1。でもこれも大切な「好き」で、ずっと抱きしめて生きてきたいと思っている。

 

たとえば、選べないけど好きなアイドルのこと

なんとなく好きだな、面白いなと思うアイドルなんて山ほどいる。

現在の事務所内であれば、猪狩蒼弥がその筆頭。昨年五騎当千に行ったとき、心の底からカッコイイと感じたし、好きだと思ったけど、今の私には選べないと確信してしまった。YouTubeや裸の少年も割と観ているし、アイドル誌のテキストも読むし、今後も縁があればライブなどを観に行きたいと思うけれど、今の私は正面から猪狩に向き合える人間じゃない。彼のキラキラに手を伸ばせない。

よって、猪狩は担当ではないけど好きなアイドル。遠くから見守っているけど、選べない。

 

たとえば、選んだ彼らのこと

まだ見ぬ私のことを 信じてくれるひと

あなたに届けたい 音楽を奏でよう

MUSIC of DREAM!!!/せな・りえ・みき・かな from AIKATSU☆STARS!

改めて田中樹とSixTONESのことを考えてみる。他のオタクが自担というものをどのように定義しているかは分からないが、私にとって自担はまずグループを見るための視座である。そして、「選んだ」という意識がかなり強い。

しかし今思うに、私がSixTONESを選ぼうと意識を持ったことは、同時デビューという特殊状況による影響が大きい気がする。これはSnow ManSixTONESのどっちを選ぶとかそういう話ではなく、2019年の夏はかなりメンタルにキていて*2、正直これから先やっていける気がしない…と折れそうになっていた。

そんな中で、デビュー発表の前後からデビューまでの間、当時更新されていたすとーんずのぶろぐ*3における田中さんのオタクメンタルケアはすごかった。恐ろしいレベルの気配りに満ちていた。これは当時彼のブログを読んでいたSixTONESのオタクからすれば疑いようもない事実だろう。

新規ハイを薙ぎ倒す同時デビュー鬱にへこたれそうになっていた中、10月に少クラでRAM-PAM-PAMを観て、「あ、これはもうどうしようもないくらい好きだな」と観念した。そこから自分の生活の状況によってコミット具合に変化はあれど、オタクとしてのスタンスには変化がない。腹が決まってしまった。彼らがこれからどんな未来を描いていくのか見てみたいと思った。できることならSixTONESと共に時代と老いを見たい*4と今も思っている。

もちろん秋以降も田中樹の気の配り方は恐ろしく、ちょっとしたコメントにすら、いや助詞のひとつひとつにまで緊張した冬を送った。彼の言葉はそのまま受け取ることも出来たけど、彼の真意を受け取る姿勢のある内野と、そうではない外野の間に見えない壁があるような、そんな言葉が多かった。内野として受け取り続けているつもりだったけど、実際はよく分からない。こういうところが田中樹というアイドルに隔絶を感じる所以でもある。究極的に言えば彼にとっての身内はSixTONESのメンバーしかいないだろう。team SixTONESだから!とやさしく、ただの観測者である我々にも役割を与えてくれるし、ファンに言葉を尽くしてくれるのもよく分かっている。これらは同時に成立しているし、私の主観でしかない。

さて、胃の痛くなるデビューが終わったあと、COVID-19による影響で、ライブが中止になったり2ndシングルが発売延期になったりする中でもそれは同様だった。今もANN内でファンとリスナーへのホスピタリティの高さを実感し続けている。彼は鉄壁で、同時にポップである。

言葉の重要性はわかっています。喋ること一つひとつを聞く人がどう捉えて、自分にどういう影響を及ぼすのか。公に発言することすべて、考えています。発言は自由だけど、自由には責任が伴う。自分はそれを理解しているつもりです。

SPUR 2022年7月号

まあそういうわけで、私は同時デビューやらのおかげでアイドルに正対したいと思うようになった。田中樹の言葉をちゃんと受け取りたい。2019年秋に感じたSixTONESがつくる未来への希望は、アイドル・田中樹に正面切って向き合いたいという決意によって補強された

 

〈担当〉の定義

これらの例から検討するに、私にとっての〈担当〉という概念に必要なのは、自ら手を伸ばす選択であり、そのための姿勢なのではないだろうか。

もちろん、アイドルの輝きはすべての人に開かれているから、アイドルを楽しむときに覚悟なんて必要ない。走っていても床にへばっていても、心の向くときに好きなように出会えるのがアイドルだ。

わたしたちは音楽を通して、何度でも彼らに出会える。日々の暮らしのために会えない日が続いても、思うように身体が動かなくても、同じ場所に居られなくても、意思があれば時間を共にできる。

時間も距離も飛び越えて、彼らはすべての人に歌い続ける。ほんの数分に想いを込めて、今まで出会ってきた人たちに、これから出会う人たちに、今どこかで想っている人たちに、何度でも。 いつまでもどこまでも届くように、短い時間を少しでも心地よく共有できるように、願いを込めて。

自担のいない土曜日 - その眼差しの彼方まで

けれども、私にとっての〈担当〉は自身の選択を抜きにしては語れない。

アイドルの輝きに対して、正面から向かい合ったときにしか得られないものがあると思うから。中居くんが話していた――アイドルとファンそれぞれのキラキラがぶつかり合ったときに生まれる――アイドルという現象には、自分が姿勢をつくらないと出会えない気がする。

 

7月頭にSexy Zoneに会ってから、田中樹を自担と据えるにあたり〈自担〉をどのように定義づけたのか思い出せず、ずっと考えていた。その思考の結果がここまでつらつら書いてきたことです。

ここからSexy Zoneへの長い長い沼落ちブログ…というとしっくりこないな。3年間遠回りし続けて、ようやくSexy Zoneを選ぶに至るまでの経緯をやります。私の記憶の整理を兼ねたら冗長になってしまった。適宜飛ばしてください。

 

‪☆Sexy Zoneと私のこれまでのあらすじ‪☆

過去、SixTONESへ落ちたときのことについて書いた記事でもさらっと触れたのだが、そもそもSixTONESに落ちるきっかけとなった少クラを見ようと思ったのは、Sexy Zoneが目当てだった。

Sexy Zoneを気になり始めたのは、ちょうど、本当にちょうど松島聡さんが活動を休止するかしないかのころ。曖昧な記憶だが、活動休止報告をして直後のベストアーティストをみたような気もするし、そうじゃない気もする。その少し前に何かで見たROCK THA TOWNの松島さんのダンスに惹かれたことだけ、よく覚えている。

2018年末に手術入院があった私は、2019年の春先まで、ほとんど自宅で過ごしていた。当時のツイートを見る限り、暇を持て余してインターネットの海を漂い、Sexy Zoneの動画を見たり色々調べたりしてキャッキャしていたらしい。「菊池風磨かわいいな……」とか言っていた。2月に入ってザ少年倶楽部という謎の歌番組があることを知り、Sexy Zoneの青いイナズマとSixTONESのSHOT!を観たことを鮮明に覚えている。あとセクストキンプリのジェスチャー伝言バトル。美 少年の僕らはMysterious。曲が好き。

テレビっ子だから嵐やTOKIOのことは大好きでもコンサートの世界なんて知らなかった*5私は、ここで初めてジュニアはバックで踊るだけではないと知り衝撃を受け、気付けば「もしかして…デビュー!?」とか言い出すSixTONESのオタクになっていた。

じつは、2018年の秋の終わりから、それまで何も考えずにできていたことができなくなり、入院を経た春には学校にもあまり行けなくなっていた。退院後に家で療養していた期間の退屈を和らげてくれたお礼にPAGESを買って通して聴いて、良い曲だなとは思ったけれど、そんなに刺さらなかった。当時の私は受け止めきるキャパシティを持ち合わせていなかった。

その後SixTONESのオタクとなり、横目でSexy Zoneのことを見ていた2019年から、飛んで2020年。COVID-19が私たちの生活に侵食し始めた2月、学校が休校になる。前後してポプステを購入し、これは名盤だと大興奮しながら長文を認めた。暇を持て余していたとはいえ、何かを受け取って突き動かされるように文章を書けることってそうそうなくて、今読むとちょっと恥ずかしいけど楽しそうで良いなと思う。

rspp.hatenablog.jp

 

このポプステの感想エントリでPAGESも良かったみたいなことを書いたのだけど、いつからそう思えるようになっていたのか自分でもさっぱり分からない。そこからヌルッと沼落ち…と言いたかった、2020年の私は。でも一筋縄ではいかなかった。

中途半端に彼らのことを知ってるせいで次にどこに手をつければいいのかわからなくて困ってる あと3歩くらいでオタクになれる気がするんだけど…

先のエントリを投稿した直後くらいのツイートである。約1年SixTONESのオタクとして横目で見続けていた私にとって、全く知らない世界ではないものの、これ以上踏み出す取っ掛りも、まだ掴めていなかったことが伺える。ポプステのことは好きだし、おそらくSexy Zoneのことも好きだけど、5人の姿をみてから確かめたいという気持ちがどこかにあった。

世界がぼんやりとした不安につつまれていく中、緊急事態宣言が出て、急遽YouTubeで配信された「Johnny's World Happy LIVE with YOU(2020年3月29日)*6」。初めて好きになったテレビの人である長瀬智也との思い出づくりのため、DASHカレーの最後の仕上げをしながら観ていた。Sexy ZoneがMELODYを歌った。気付いたらなんかメッチャ泣いていた。必死に材料を買い集めた長瀬こだわりのレシピに余計な水分が入るところだった。でもまだ掴めなかった。

飛んで2020年夏、聡ちゃんが復帰した。これまた理由は不明だけどその日はメッチャ泣いた。全然関係ないのに。9月にはFCに入った。1歩進んだ気がした。でもその1ヶ月後のPOP×STEP!?の配信ライブは観なかった。これも理由は分からない。心に余裕のない時期だったし、2020年の夏を経て、配信ライブという形式にしんどさを感じ始めていたのはあると思う。1回休み。


そして更に飛んで2021年夏、SZ10THオーラス配信を観た。なんで買ったんだっけ。私生活でいろいろあり、2020年末から2021年末くらいまでの記憶がほとんどない。課題をやりながら観ていた。ティ表紙のananセックス特集の発売と被った宮城のMCはしっちゃかめっちゃかで、お世辞にも配信に適しているとは言えなかったけど、ハイドレンジアを聴いたあとにはそんなこと忘れていた。コンサートとしての強度が高すぎる。

9月頭にはドリボを観に行って、月末にはブライトン・ビーチ回顧録を観に行った。11月にはポプステきっかけで聴くようになったchelmico のワンマンに行って、ずっと聞きたかったHighlightの「好きなのはどっちなのか犬派?猫派?(私は犬派!)ンッンーそんなのどうだっていい 私あなたに惚れちゃう能力者」を生で浴びてメッチャ満足した。マジで天才リリックじゃないですか?なぜかSexy Zoneより先にchelmicoに会っている。

ちなみに、確かにHAPPY ENDの曲調が好きだけど、HAPPY ENDが好きだからというより、どういったアーティストにオファーを出したのか気になって調べていく中で刺さったのがchelmicoであり三毛猫ホームレスだった。そこから更にdigって、ぷにぷに電機という人生単位で見てもトップクラスに刺さるアーティストに出会えたので、本当に、ありがとう!!!!!


ポプステからの長い長いあと3歩、最後の1歩はどこにあるのか。このすごろく、一生ゴールできないんじゃないか。

そんなことを思いつつ、ザ・ハイライトが発売されてセクシーゾーンさんのオリジナル・アルバムだ!!!!とはしゃぎ倒す。Sexy Zoneはやはりアルバムの構成力が高い。アイドルであることを最大限に活かしている。どこまでもポップでセクシー。

…もう結構好きだと思うんだけど、ずっと横目で見続けるんだろうか。正面きってSexy Zoneに向き合うことってできないのか、わたしには…。

ライブに行っても最後の目を出せなかったら、それはきっと魂の形が合わないのだろうし、これまでそうしてきたように、横目で見るSixTONESのオタクでいれば良い。ちょっと寂しいけど。そう思いながら、ザ・アリーナの申込ボタンを押した。

 

ザ・アリーナ感想――Sexy Zoneにおける〈担当〉の検討

約3年横目で見続けて、特にこの半年くらいは割とちゃんと追ってるほうだという自認はあったけれど、誰がいちばん好き(気になる)なのかはよく分からなかった*7。とはいえSexy Zoneにおける好きなアイドルを検討するにあたって、たとえ短かったとしても、私の記憶が曖昧だったとしても、2020年の5人の期間を見れたのは大きかった。そのうえで、5人それぞれとても魅力的だけど、立体パズルがハマるようなバチンと来る体験がなかった。別に箱推しでも良いのだが、グループを見る上での視座が欲しい。実際にライブに行って判断するしかない。

そんなこんなでザ・アリーナ(新潟7/2昼夜)に行き、初めてSexy Zoneに会う。

 

 

※ここからザ・アリーナのセトリ・演出などについてのネタバレがあります。

 

 

…バタバタしてるうちに気付いたら参戦から1か月経っていて記憶が曖昧かつ、コンサートの感想を書くのが苦手なので以下箇条書きで…。しっかり感想を書けるようになりたい……。

  • 開演前に子どもたちのわくわくした顔が映し出されて泣きかけた。
  • SUMMER FEVERではじまるの、ライブコンセプトの提示としてとてもよかった。夏コンだし。1曲目がサイコーなライブはサイコーだと誰かも言っていた。中島健人さんに「目の前の僕がほらいるでしょ?」なんて歌われて、ぴゃー!ってなっちゃった。説得力がすごい。目の前に中島健人がいる!!!!公演を通して、中島さんはアイドルでいることが本当に楽しいんだなとよく分かった。成田には何の用もないけどケンティースカイライナーに乗りたくなった。
  • ザ・ベストテン風映像からのアレンジメドレーは、コント仕立てですごくポップだけど、同時に事務所の長い歴史の中に彼らがいることの自負を感じた。言うなればきわめて王道を歩いてきた彼らだからできることで、私はふまパラ2017と8.8のメドレーを思い出していた。
  • THE FINEST~シーサイド・ラブのパート、あまりにも楽しすぎてかなり身体を揺らしてしまいました。THE FINESTとSummer Rideのグルーヴが本当に好きで、君がいた夏に…もすごく好きな曲で、流れが最高すぎてびっくりしちゃった。カードの切り方が贅沢すぎないか?RTTに関してはセトリに入ってると思ってなくて、更にびっくりしてイントロ聴いた瞬間飛び上がりそうになった。「ロックンロールにダンス ほらヒップホップにファンク 世界はBorderlessだろ?思うまま 楽しもう」アイドルが歌ってくれて本当にうれしい歌詞。松島聡さんのRTTをみれて本当に嬉しかった。伏線回収だ。聡ちゃんは可愛いしかっこいいしキラキラしていて、これからも輝きを増していくんだなと何となく思った。シーサイド・ラブは初めてきいたんですけどこれもめちゃくちゃ好きですっごい楽しかった!!!昼夜2回ともノリノリで踊っちゃった。帰って確認したら三浦先生で更においしい。
  • 昼夜でそれぞれ似たような位置のアリーナ上手/下手に入ったため、RTTあたりでは裸ジャケットを着ているSexy Zoneのみなさんがかなりよく見えました。私は男性の筋肉を見るのがあんまり得意じゃないので、特に菊池さんの筋肉を見ることに若干の不安を抱いていたのですが、実際に直視したらなんかすごいきれいな収まり方をしていて…なんか…その…。そして菊池さんの横顔と立ち姿のあまりの美しさがすごかった。セクシーゾーン、写真でも動画でもめちゃくちゃカッコいいが、生で見ると1億倍カッコいい。ふまけんは裸ジャケットがお似合いで……。
  • MCのタイマー、もっと話を聞きたい気持ちも出てくる一方でぎりぎりに告知やるのも面白かったです。私が入った日はMDがあったので勝利さんに「20時台です!今ここにいる人は観れません!」とぶった切られて終わった。遠征勢にとっては新幹線の時間読みやすくてありがたい。
  • Fybで水バシャバシャしてるのかなり良かった。歌詞が直接的過ぎて正直マジか…と思っていたのですが楽しそうでよかった。てか衣装がすごい。もふもふ。
  • セクガの寝起きドッキリが良かった。セクシーガールズ、本当に可愛い。円盤には全バージョン収録されますか?私が入った7/2では昼はエミリー、夜は風子でした。レディダイもりがりがりん♪も双眼鏡を目に押し当ててガン見してしまった。りがりがりん♪りがりがりん♪
  • 生着替えからの休休~ぎゅっと、菊池さんのお言葉含め、うまく言えないけど最高にポップでした。シソンヌ長谷川は、正直不動産でパワハラ部長を演じていたのもちょうどみていたので余計面白かった。スーツが長くタイアップしているAOKI提供なのカッコよすぎる。
  • Sexy Newsは先述の通り女児アニメオタクなため、最初観たとき頭おかしくなったのかと思いました。え?セーラームーンだしアイカツ!だしプリパラじゃん…。アイドルである自負を感じる良いムービー。途中の観客が映し出されるくだり、大衆が肯定されててこれもまたポップだった。今思い出しても泣きそう。
  • アイドルに変身してからのForever Gold「探していた答えは そこにはあった」~LET'S MUSIC「ちょっとだけスーパーマンで超普通なオンリーワンのDancing」からのRUNは叫びそうになる。
  • Dream「慣れない世界で君を見つけて それだけで何もいらないでしょう」「君と僕にしかない この野暮なやりとりも 夢みたいに消えてOk?」もう何も言えない。すべてこの歌にある。
  • 元々ハニハニがめちゃくちゃ好きで、Irisも今ALのお気に入り曲なのですが、「素敵なキミを幸せにするのが たぶんね 僕の使命だと思うんだ」「当たり前が特別に変わる 僕らだけのordinary days/燃えるような恋じゃなくて ただ同じ瞬間シェアして」なんてアンコールで歌われたらまた会いたくなっちゃうだろうが!!!!!横アリのMELODYも聴きたかった。
  • 何の曲か忘れたけど、夜公演で勝利さんが縦花をはしゃぎながら通り過ぎていったとき、いぬ…となった。昼の挨拶で「今まではセンターだからとか堅くなっちゃってた部分があったけど自分が楽しむことが大事だなと思うようになった」というようなことを話していたので、あたたかい気持ちになった。にしても本当に顔が小さい。
  • 挨拶は全員素敵だったけど、菊池さんの挨拶がとくに刺さった。私は基本アイドルに何を言われても頑張れないけど、新潟のあと数週間は(ぎゅっとでの話も含め)菊池さんの言葉を思い出して力を振り絞れた。初めての体験でした。

 

菊池さんが重ねて仰っていた、普通の日があるから特別な日が輝くという話と、その普通の日に寄り添えるグループでありたいという話。

ファンとアイドル、日々の暮らしへのいたわり、アイドルという現象への想いがセトリ全体に反映されていたのが好きでした。

80's&90'sをテーマにしたオシャレで音楽性も高いアルバムを中心に据えながらも、アイドルとしてのポップさ、エンタメ性に満ちている。当時のアイドルに扮したり、美少女になったり、アイドルに変身したりと、こうして文として羅列するとよく成立してるなと思ってしまうけど、それが高度なレベルでキラキラしてるから本当にすごい。しかも巧い!!!!という感想が先行せず、めっちゃ楽しい!!!!!!となるのがすごい。ほくほくしたまま会場を出て、あとから反芻して冷静に考えるとマジでヤバいライブじゃん…となれる。何度でも美味しい。こんな気持ちになったのは初めてかもしれない。セトリ全体に派手さがあまりない*8からこそ軽やかで、日々の中で煌めくような時間がすごく心地よかった。大衆と、アイドルである自分たちを含めた人々への暮らしへの愛にあふれた優しくて暖かくて楽しい場所。彼らにとって最高の仕事であると同時に、私たちにとっては休みのハレの日であるコンサートという時空の成立のさせ方がすばらしい。

併せて書いておきたいのが、7/2夜公演で聡ちゃんがDASH村みたいなやつやりたい!という話をした流れで、中島さんが「おれたちロイヤルとかノーブルなイメージあるけど〜」という話をしていたことですね。ロイヤルでノーブルな自覚がありつつ、暮らしに寄り添うポップさがあり、キュートな美少女にもなれて、セーラームーン=アイドルにも変身する。こんなのアイドルにしかできない。

ここまで書いてから、そういえばパンフレット読み損ねてたなと開封したところ中表紙に「We are POP STAR!」と書いてあった。アタシって愚かすぎ…?更に読み進めて勝利さんのテキスト読んだら、私の言いたいこと全部書いてある~!!!!!そしてポプステ以降パンフだけは絶対買ってたのに、一切開封していないことを今思い出しました。現在入院中で手元に無いので帰ったら読みます。

 

結論から言うと、多分次のツアーからは菊池さんのうちわを持っている…と思う。ライブが終わってすぐはもしかしたらこのまま箱推しなのかな…と思いながらセトリを反芻していたけど、翌日に更新されたよにのを観ながら、どうも菊池さんの挨拶がよみがえってきた。それからしばらくどうなんだろ〜とぐるぐるしていたが、3週間後くらいに友だちに「私って風磨のこと好きなのかな?」と言ったら「好きだよ」と返されたので、「あ、そうなんだ!」と思い、今に至る。恋か?

朱鷺メッセに行くまでは、なんとなくSexy ZoneのことはSixTONESの同期的な存在だから好きみたいなフシがあるな〜と思っていたけど、実際に会ってみてこの人たちのことが好きだなと強く実感したライブでした。もちろんセクストの関係性は大好きだけど、Sexy ZoneのことをSexy Zoneとして好きだとようやく自覚できた…宣言できる気がしています。菊池さんのことも、自担の友達*9としてだけでなく、菊池風磨というアイドルのことが、好きなんだと思う。この数ヶ月刹那ルを毎日読んでいるのだけど、私はこのアイドルに正対してみたいし、菊池さんから見たSexy Zoneってすごく可愛い気がする。菊池風磨というアイドルのことを選びたいな。うん、選びたいです。

 

POP×STEP!?で2020年の東京にSexy Zoneが居ることに希望を感じたように、2022年のこの地球で、彼らがアイドルとしてザ・アリーナというコンサートを提示したことが嬉しかった。Sexy Zoneがつくるエンタメをこれからも見続けたい。Sexy Zoneがつくる未来を信じたい。Sexy Zoneを選びたい。いま、心から思っている。3年間サイコロを振り続けて、やっと次の面に行ける!私、Sexy Zoneのことが好きだし、愛してます!!!!!

 

アイドルを生きる理由にしたくないし、それは私には向いてない。けれど、この私にはキツすぎる社会の中で、誰かが、Sexy ZoneSixTONESをはじめとしたアイドルが、きょうも願いを込めてエンタメをつくって私に届いている事実を、これからも信じていたい。

 

てことで、これから元気にふまじゅり兼オタを名乗っていきたいと思います。すごいギャル好きっぽいな。

以上、3年ぐるぐるし続けたオタクによる〈担当〉の検討でした。

 

 

 

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追記

この記事を書いている真っ最中に最高にハッピーな知らせがあった。本当にうれしい。Sexy Zoneがつくるドームコンサート、とてもたのしみだー!

 

 

 

*1:アイカツ!は子どもたち、ひいてはすべての視聴者への願いが込められた、非常にポップな作品だということを添えておきたい。

*2:私がSixTONESを認識して追い始めたのは2019年2月

*3:現在の個人ブログが開設される前、メンバー全員で持っていたブログ。1週間に一度更新があり、ひとりあたりで言えば6週間に一度更新があった。

*4:オンガク/SixTONES

*5:母親が2014年頃からV6にガッツリ落ちたため、フォエバコンには参戦した

*6:「Johnny‘s World Happy LIVE with YOU」 2020.3.29(日)16時~配信 【Sexy Zone / SixTONES / HiHi Jets】 - YouTube

*7:FC入会時はとりあえず勝利さんにしていました。声が好きだから

*8:わからない、私の「派手」の基準はCHANGE THE ERA -201ix-です

*9:“菊池の友達”っぽい