その眼差しの彼方まで

アイドルと音楽と日記

松葉杖でも観劇を諦めない会【帝劇/日生/さいたま芸術劇場/浅草平成中村座/新橋演舞場】

いろいろあってこの1ヶ月の間に松葉杖で観劇しまくったため、松葉杖だけど観劇したいこの世の誰かのために記録を残しておこうと思います。

 

☆私の足の状況☆

個人情報なので詳細は省きますが、7月下旬に膝関節の手術を受けました。4週間(8月下旬)で全荷重かけられるようになり、10月上旬現在いまだに松葉杖です。家では普通に歩いていますが、屋外では荷物が重いのと転倒防止のために片松葉。片松葉OK貰えたのは9月中旬くらいからかな?それでもめちゃくちゃ不便です。雨が降ると両手塞がるし。

膝なので、足の骨折などとは違って曲げ伸ばしに支障があります。4週間経過時点で結構頑張って120度曲げられるくらいになり、最近(10月中旬)は普通に120度いけるようになってきました。でもずっと膝を曲げているのも、長めの距離を歩くのも、まだ痛み止めがないと厳しいし痛み止めを飲んでも痛いもんは痛いです。道のりはまだまだ長い。

検索したら松葉杖でも観劇に行ったぜ!というブログを多少見かけたのですが、曲げ伸ばしに支障があるパターンは少ないかなと。たいていの劇場は、身体障害者をはじめとした移動にバリアがある人に対しては、設計あるいは人的サポートでバリアフリーを達成しようとしていると思います(スズナリとかだと厳しいけども)が、少しでも情報があったほうが安心できるよね〜という記事です。インターネットの誰か1人でも助けになればよい。

 
帝国劇場(DREAM BOYS)

メトロの有楽町からは直結だし、ほかの駅やJRからアクセスするにしても割と路面が良いので楽な部類に入るのでは。中でも2階席でなければそんなに気負わなくて済む*1。係員の方に杖は預けた方がいいのか聞いたところ、座席の下でも良いとのこと。私は劇場内の数十メートルなら杖なしでも歩けるし、どうにかなるわと思い受付で預けて席に行きましたが、持ち込むにはA席だとたぶんスペース的に厳しいんじゃないかな…。というか気を遣う。おそらく頼めば客席に着いてから預けて、休憩時間と終演後に持ってきてもらうのも可能だと思います。

1階S席では前の席の下に靴を若干突っ込んで80°くらい。運良く通路脇に当たったときには若干足を伸ばすことができて楽でした。2階A席はやっぱりちょっと狭いのか、ずっと曲げてると痛かったです。寸法測った訳ではないので体感だけど…どうなのかな。

事前に席がわかっていれば開場(客入れ)してすぐ行くかどうか決められるのですが、まあジャニーズ舞台だと仕方ないっすね。比較的ホワイエのソファが多めな気がする。

 

日生劇場(夏の夜の夢)

9月中旬に2階席に入ったんですが、公演時間が長めだったのもあって普通に痛かったです!リアルに足が痛い状況であの夏の夜の夢を観るの、なんかちょっとモゾモゾしました。

劇場内には昇りエスカレーターがあるので乗れる場合は問題ないと思いますが、係員の方に声をかけたら裏に案内してくださり、エレベーターを使わせていただけました。なんかVIPっぽくて楽しかったです(赤ちゃん)。ただ降りる場合は一回劇場の外に出ることになるため、半券を持っていくよう注意が必要。松葉杖についても、2階のインフォメーションで預かってもらえました。こちらもホワイエはベンチ多め。

アクセスはメトロ日比谷駅なら割とすぐですね。あのへんは都会で平らなので楽です。

 

さいたま芸術劇場大ホール(ヘンリー八世)

公式サイトにあるフロアマップをみると、大ホール内に入ってしまうとエレベーターはないっぽい。あとコロナでクロークもやってないっぽい。私はあまり考えずに突入してしまったのですが、割と動ける状態だったのもあって自力で階段を昇降しました。松葉杖は2階席の係員の方にお願いしましたが、客席は足元に割と余裕があったので持ち込んでも平気だったかも。たぶん今回書いた中では一番広かったんじゃないかな。物販の列は階段で形成されるため、もし購入する場合は注意した方が良いかもしれません。ホワイエのベンチはあまり無かった気がします。

与野本町からは若干距離があるものの平坦で、途中にシェイクスピアシリーズ出演者の手形みたいなのがあって面白かったし、体力と余裕があればのんびり歩くのもありです。

 

平成中村座(十月大歌舞伎)

メトロ浅草駅から浅草寺の本堂裏まではずっと平らですが、観光客で混雑しているのと、境内にはちょこちょこ傾斜があるので注意が必要かもしれません。浅草寺にお参りしたかったけど、時間もなかったし石段が怖かったためまた今度…。

席は2階の梅席でした。仮設のため当然エレベーターなどはありませんでしたが、だいぶ回復してきたのもあって特に問題なく昇降できました。階段は緩やかではないものの急でもないし、手すりもちゃんとあって使いやすかった。トイレはたくさんあり、女性用トイレに関しては上演前はほぼ並ばずに入れました。休憩時間は長蛇の列になっていたけど、ちゃんとさくさく消化してたと思う。仮設のため床が若干歩きづらい箇所があるのと、個室が若干狭めです。

ちなみにスタッフのホスピタリティの高さはぶっちぎりでした。入るとき靴を脱ぐんですが、パッと椅子を持ってきてくださったり、ちょっとしたことで声をかけてくださったり、本当にすごかった。ありがたい。

 

新橋演舞場(少年たち)

一般で滑り込んでA席を取ったため3階だったんですが、受付で松葉杖を預けようとしたら2階までしかエスカレーターがないと教えてもらい、結果裏のエレベーターを使わせていただきました。更に席まで案内していただいて、終演後も客席の傍で杖を持って待機してくださって、客席内の段差でも杖を使えてすごく有難かった。日生と平成中村座での対応を思うと、もしかしたら松竹のスタッフさんがめっちゃホスピタリティ高いのかもしれない。

これまた通路脇を引けたので足を伸ばせました。でも3階席でも割と足元に余裕あるような気がする。アクセスについては、日比谷線/都営浅草線の東銀座のエレベーターのある出口からは若干距離がある。大江戸線築地市場はどうなんだろ。とはいえやっぱりド都心なので平坦で歩きやすいです。

 

 

おわり

帝劇や日生には行ったことがあったため、あまり考えずに行きましたが、初めて行く場所で不安があるようなら電話をしておいた方がいいと思います。車椅子の場合は事前に連絡が必要なことが多いし。松葉杖はこの限りではありませんが、負傷を重ねたり怖い思いをしたりしなくて済むよう、事前の確認はだいじ。

これまで何度か似たような手術を受けており、術後の状況もなんとなく想像がついたためチケットをとっておいていろいろ行きましたが、9月前半はちょっとむりしたかも。ライブは今回たまたま行きたいものが無かったのですが、以前術後1か月ちょいで代々木第一体育館行ったらかなり痛くてしんどかったです。私は少なくとも術後3か月は空けないと楽しめないかな…と思う。疾患と症状と体力による。

今はセクシードームに向けてリハビリをゴリゴリやっています。回転ドアに負けず、絶対に気兼ねなく楽しみたいから…。あと2ヶ月でどうなることやらです。

 

 

*1:ただコロナの関係で開場から終演まではエレベーター封鎖中というアナウンスがあったような気がする。私は使わなかったので分からない…。自力で降りるとき、写真撮影会場と化して手すりが封じられまくってる階段を使うのはちょっとしんどかった。