その眼差しの彼方まで

アイドルと日記

Imitationは本物になれるのか?

SixTONESのImitation Rainについての考察のようなものです。

発売からちょうど1ヶ月経ちますね。フラゲ日とデビュー日が昨日のことのように思い出されるけど、もう1ヶ月も経ったのか……。

長くなってしまったのでお時間のあるときにどうぞ。

 

まさかImitation RainのMVを一度も見たことがないのにこれを読もうという人はいないと思いますが、一応YouTube Ver.を貼っておきます。


SixTONES - Imitation Rain (Music Video) [YouTube Ver.]

いやー、サムネかっこいいですね。パッション燃え上がってる。

 

フル尺MVはImitation Rainの初回限定盤に入っています。まだ持ってないなら買いましょう。メイキングとライブ映像数曲分入って2000円しないんだから安いですよ。もう売り切れちゃったかな。MVかっこいいので初回限定盤にしか入ってないのマジでもったいない。いつかBlu-rayで復刻して欲しい(気が早い)。

 

さて、これは鑑賞は創作だと念じながら書いた思い込みの激しいあたおか考察ですので、いやそれはこじつけやん…と思っても声には出さず、お風呂の中で呟いてください。私は今から妄想を書きます。これはImitation Rainの二次創作です。いいですか?

 

ちなみに私は部活で映像やっているだけでメディア表現については何も詳しくありません。ノリでやっています。音楽についてもほぼ無知です。解釈違いもあると思いますが、まあラフに読んでください。ヤーマン🤟

 

 

 

 

はじめに

彼らの雑誌等での発言を見ていると、今回のMVでは「演じる」ことに比重が置かれているように感じたので、とりあえずこのMVを短い映画であると解釈してみます。そういえばPreviewでそんなことを言っていたようなないような。

ちなみに、このMVの縦横比はハリウッド映画なんかで多用されるやつらしく、海外意識もほんのり感じる。オシャレに仕上げられているわけです。

 

さて、この曲においてソロパートがあるのは京ジェとラップパートの田中樹のみです。

彼らが一体何を演じているのか、6人それぞれ一役ずつ演じているのかとか色々考えましたが、どうもしっくり来なかったのでとりあえず「SixTONES」というひとつの人格があると仮定しました。

では6人はSixTONESの何を演じているのか。

これを考えていきます。

 

 

 

SixTONESという物語

誕生

クリスマスにYouTube Ver.が公開されたあとしばらくは(個人的に)冒頭13秒って呼んでたこのシーン。

巷でも言われていた通り、恐らくこれはSixTONES結成までの6人のあゆみを表象しているシーンだと思います。

フル尺になると各々のシーンが数秒単位で伸びていて、13秒じゃ収まらなくなってるんですよね。MV Previewとの若干のズレはこれなのかな。

このMVのイメージシーンにおいて、登場する「方向」は基本的に左右と前後しかなくて、監督の手癖かもしれないけど、斜めが登場するのは冒頭の6人で歩いていくパートのみなんですね。

恐らくこのMVにおいては、右が未来で左が過去を象徴しています。

ジェシーは過去の象徴であるバカレア組再結成に向けて迷いなく歩みを進め、京本は自分の未来に向かって突き進むも止まり、樹は過去を見つめていても、どうすることも出来ない。北斗は過去に歩いているようで未来を見て、髙地は(ちょっと方向違うけど光源的に)未来の方を見つつ過去を見て、慎太郎は戸惑いながら未来に向かう。

各々メンバーの解釈に全然自信がないのでこれ以上深い言及は避けますが、この部分においてのみ過去=バカレア=アイドル、ジャニーズであり、未来=それ以外の道、と見ることもできるかなと思います。

とにかく6人はみんなバラバラで、それでも過去の、バカレアの頃の光を感じながら迷っていたわけです。

そして、ジェシーの声で6人全員でひとつの道を歩き始める。

ここでようやくSixTONESが誕生しました。

 

回想

完全に臨戦態勢です。水飛沫を受けながら、ただ真っ直ぐ目の前だけを見つめる、この力強さ。

このあたりの時を刻むような振りは、SixTONESが今まで経験してきた日々の回想を表しているような気がします。

You said "I will be the sky and you will be the sun to shine"

このYouってすごく色んな解釈が出来ると思ってて、ジャニーさんもそうですけど、例えば今までSixTONESのメンバーの近くから去っていったであろう数々の仲間だったり、ファンであったり、限定がすごく難しい存在だと思います。

空って太陽が輝くために必要不可欠な存在なんですよね。それを考えると、SixTONESを支えてきた全ての人達、でしょうか。

そして(実際にはありませんが、この直後には逆説があって)Fake dreamsと続きます。

ある意味でYou saidのくだりは幻聴のようです。一度推されたものの一度バラバラになって仕事が無くなった経験なんかを反映しているんでしょうか。挫折を味わった経験が痛々しく伝わってくる。

 

このペースだと全然書き終わらないな。ある程度すっ飛ばさないとまずい。

 

Imitation Rain 時には激しく 心に降り注ぐ

Shall we play this game 紅に染まるまで 雨に打たれて

そして曲中何度も登場するこのフレーズが初めてやってきます。この時点のSixTONESは、まだただの雨に降られています。前を向いてはいるものの、降る雨にはただ苦悩の表情を浮かべるだけです。∞(無限)を描いてはいるものの、まだ力は弱く、Fakeにしか過ぎない。

 

決意

しかし、SixTONESに変化が訪れます。

誰かが言います。

目を閉じて 翼を広げて Close your eyes

(Lalala lalala lalala you will be loved)

飛び立つのさ どしゃ降りの雨の中 We'll fly

ここのカット、流体は時間の流れを象徴するものですか、雨が空中で止まっている。北斗に至っては操ってるし…。時間が止まっているので、精神世界での出来事でしょうか。

外の声なのか、はたまた俯瞰した自分なのか、ゆごしんのハーモニーが耳に入り顔を上げると、あなたは愛される(もっと上にいけるとかそういうニュアンス?)、と何処からか声がして、SixTONESはこの雨の中でもがくだけではなく、飛び立つことを決意します。

 

Imitation Rain 時には激しく 心に降り注ぐ

Shall we play this game 紅に染まるまで 雨に打たれて

そしてまた訪れるこのパート。

今度は目の前だけではなく、空を見上げ雨より先を見つめます。

 

Dancing in the rain 'till love comes to life

SixTONESは雨の中を舞う。ここよりもっと光に溢れた世界を見るために、愛を知るために。

この「love comes to life」って歌詞、前の「you will be loved」にかかってますよね。そりゃYouTube Ver.見続けてもわからん*1わけだわ…。

 

苦悩、そして…

ラップパートに入ります。

正直英語よくわからんしTwitter有識者の和訳を読んで飲み込んだだけなので、ざっくり要約。

 

雨の中でも飛ぶと決めたものの、まだ迷いがあった。

 

だいたいこんな内容ですよね多分。ごめんなさい本当に英語できないんです。

Should I play this endless game

この「I」に関してもやっぱり迷いが滲み出てるなと。その迷いはWe=SixTONESでいることなのかもしれないし、そもそもこのアイドルという道を選んだことなのか。

 

Dancing in the rain 夢を求めて

続いてジェシーがもがきながら、苦しみながらも夢への執着を歌います。膝をつき、鬼気迫る印象深いシーンです。渇望だとかそういったイメージを想像させますね。

Keep dancing in the rain 'till love comes to life

もがきながらも立ち上がり、Keepが入ることで先程の同じフレーズよりも強調され、絶対に諦めないという強い意志を感じます。

ここの直後の間奏で、樹がターンしながら京本さんの後ろに回るんですよ。先程ラップパートで不安と迷いを描いた樹が京本さんと重なる。一方でジェシーは膝をつけたまま。まだ立ち上がれてはいません。

ここすごく難しくて未だに完全に納得している訳では無いんですが、そういう感情は完全に消せなくとも飲み込んでいる感じというか。ジェシーは一番端という位置も含め夢への執着=隠された忍耐を表しているのか。影のように見えるものも、全部まとめてSixTONESで、全てを抱えて夢に辿り着く、そんな意味があるのかな。

 

6人は歩き出します。

SixTONESで夢を掴む。そんな思いを滲ませながら、6人の意思を合わせ、眼光鋭く吠える。

 

戻れない 時代を振り返る

流れる時間を止めて

My friend いつかはたどり着くよ

夢の世界に

圧巻の京本さんソロ+ほくじぇハモリパート。

前半の迷いがあった頃を振り返って、そしてMy friend=冒頭のYouに語り、雨を蹴り、空を仰ぎ、改めて決意を固くする。

 

Imitation Rain 時には激しく 心に降り注ぐ

Shall we play this game 紅に染まるまで 雨に打たれて

拳を握って描く∞は力強く、殺気まで感じます。

ダンスシーンで各々違う動きをしても手を伸ばすのは同じ空。

イメージシーンで各々違う方向を見ていても、冒頭のバラバラだった頃とは似ているようで異なります。

SixTONESのあり方を想起させますね。外を向いて円陣を組むグループなんだよな〜。

 

 

全体としての解釈は以上ですが、どうしても納得いく解釈が出来なかったポイントがあります。

「戻れない時代を振り返る」のシーンで何故京本センターではないカットなのか?

本当に分からない。深い意味はなさそうだなと思いつつも、そもそもこのカットそのものが何故京ジェセンターじゃないのかよく分からない。

とにかく謎なのでとりあえずメモしておきます。閃いたら追記するかも…。

 

 

まとめ

冒頭で示した問い、この歌において6人はSixTONESの何を演じているのか。

全体を通して見てみると、慎太郎と髙地は第三者の代役で、北斗はSixTONESの根幹を支える立場であり、樹は不安、京ジェはそれを全て踏まえた上でのSixTONES自身、といった感じでしょうか…。ジェシーは対外的な部分が大きく、京本は内面に語りかけているような雰囲気もあります。

すごく漠然とした結論になってしまった。結局歌割り準拠。一応振りとかも踏まえたけど正直よく分からん。カット割りも歌割り準拠なのでね……。

でも(誤解を恐れずに書くと)京ジェみたいなタイプって主人公には珍しいので面白いですね。

 

 

 

Imitation Rainは本物になれるか?

ここで全然関係ない話をします。余談です。

SixTONESがTelephoneを披露した、2/14のザ少年倶楽部でのTravis Japanによる「千年メドレー」。

クヨクヨするのはよせよ 君はひとりきりじゃない

朽ち果てたビルの空を 悲しげに見上げてる

 

嵐 過ぎた後 日差し輝くよ

走り出せ もう一度 夢は変わらないはずさ

迷わずに どこまでも

Oh You are the runners

You are the power Yeah

 

その胸の 勇気なら 誰にも奪えやしない

いつまでも まっすぐに Oh You are the runners

You are the power Yeah

(Ever Dream)

私はこの歌詞がImitation Rainと重なって見えて仕方なかった。

Ever DreamとImitation Rainに共通する、夢を追い求める姿が重なってしまった。

 

千年メドレーを知った上でImitation Rainの歌詞をもう一度見てみると、少し見方が変わってきます。

 

Travis Japanによる千年メドレーでは「ILLUSION」「幻」といったワードが登場します。

ざっくり意訳するとアイドル(役者?人?)にとって世界は全て舞台であり、仮面を付け替えるように時に応じて与えられた役、つまり幻を演じなければいけない、という感じ*2

 

Imitation RainのImitationは模倣や偽物だとかそういったニュアンスが含まれますが、これが否定的なニュアンスかといわれると決してそうではないと思っています。

アイドルは大衆的で、模倣や偽物だという印象が抱かれやすい存在です。もしかしたらアイドルは、アーティストに対して見ればimitationかもしれない。

でもその一方で、imitationだからこそ魅せられる幻があります。決して本物(アーティスト)にはなれないかもしれないけど、imitationにはimitationなりのやり方があって、そしてその熱は紛れもなく本物です。*3

千年メドレーにおける「ILLUSION」や「幻」も、「ときめきだけを感じるため」のものでしかないし、「いつか消え」てしまいます。でもその幻は確かに存在し、それを見た者にとって、その感動は本物になりうるわけです。

鑑賞者がいなければ、幻も偽物も、いつか消えてしまうしいつまでも偽物のままです。

でも、逆に言えば鑑賞者の心が動けば、幻や偽物も本物になれます。

 

Imitation Rainが示すものが何なのかは正直今もよく分かりません。

でも、彼らがいたこと、彼らの夢を本物にできるかどうかは、もちろん彼ら自身の努力があってこそではありますが、我々観測者、鑑賞者がいてこそだよな、と思います。私たちがいるから彼らはアイドルであり、彼らがいるから私たちは感動する。何があろうと、私たちの感動は本物です。

 

 

 

終わりに

今回敢えてというか、そうせざるを得なかったとも言いますが、YOSHIKIさんやX JAPANさんについてはほぼ触れずに解釈しました。

そもそも詳しくないので調べても解釈で要素として扱うのはちょっと危ないというのが主な理由です。

なので「紅」や「endless game」といった印象的な歌詞についてもあくまでも一要素として扱いました。

 

思い込みの激しい考察で大変読みにくかったと思いますが、お付き合いただきありがとうございました。

 

改めて、SixTONESデビュー1ヶ月おめでとう!!

デビュー25周年が待ちきれないですね!!!!!!(気が早過ぎる)

 

 

 

追記

これを書いていたらちょうど公式のYouTubeに更新が。

本当便利な時代になりましたね……。

一応ライブバージョンの振りについては少クラと見比べながら確認しましたが、とりあえず今回の記事はMV準拠です。Imitation Rain本当に良い曲だな…。

 

 

 

 

(6649文字)

*1:私はクリスマス以降CDを手に入れるまでずっとこの意味を考えていました

*2:この解釈についてはPLAYZONE観れてないのですごく曖昧です。いつか絶対みます、財力がないため明日という訳にはいかないのです…

*3:こんなことを書いていますが、私はアイドルのことを模倣や偽物だとかは一切思ったことがないし、アーティストこそ本物で相対的にアイドルは偽物である、という価値観には同意しかねます。何なんだ?